とらや工房からのお知らせ
【できごと】人形焼づくりのむずかしさ
回廊から見える場所で、人形焼を製造していることをご存知でしょうか。
私は、最近人形焼の焼成をさせてもらえるようになりました。
一見、簡単そうに種(まわりの生地の部分)を流し、型をひっくり返して焼いていますが、
実は実際にやってみるととても難しいものです。
まず、型は一丁3.5kgあります。
それを左手で支えながら右手で種と餡を流すため、左手への負担が大きく、
焼成後は手首が痛くてたまりません。
また、焼き始めの温度や火加減、型を返すタイミングも
体で覚えていくしかありません。
素朴なお菓子に見えますが、実はとても奥が深く、むずかしいのです。
しかし、すこしずつ人形焼の気持ちがわかり、上手に焼けるようになることは
作り手の喜びであり、楽しさでもあります。
このような気持ちのこもった人形焼を、ぜひお手にとってみてください。
なお、人形焼の作り方については「厨房から…」をご覧ください。